介護業務中の腰痛と肩こり対策と効果的な体調管理

32歳男性 会社役員の方からの質問

介護業務中の腰痛と肩こり対策、自宅での簡単な緩和方法、効果的な仕事の進め方と体調管理についてアドバイスをお願いします

回答

ご質問を頂き有難うございます。
介護関係の患者さんが最近よく来られますが、殆どの方は、腰痛.肩や、頸の張り痛を訴えています
 お仕事の関係で手や腕に力を入れることが多い為に巻き肩になり易く肩甲骨周辺筋が固まって肩の張り痛が起きる方も多く見られます。
 そのまま仕事を続けると胸椎上部に歪みが出来て、背中痛や、頸痛も発生する事が有ります。
 上半身に力を入れる為には、どうしても腰に負担がかかります
右利きの方と左利きの方では、腰や脚部への力の入れ方が左右で違い、腰に片寄った不自然な力が加わり腰椎や、その周辺に痛みが発生します。
これは、椎間板ヘルニアや腰椎狭窄症の原因にもなる事があります。
早めに治療を受けることをお勧め致します。

次に、簡単な自己治療法をご紹介致します。

(A) 巻き肩による肩凝り(立って行う)

 (1) 先ず、直立に立って両手を前に突き出して手のひらを前方に向けて立てて下さい
 (2) 次に、手のひらを前方に向けて立て、両肘を水平に上げたたままの状態で両手を引きつけて胸を張って(肩甲骨間が、狭くなるように両肩と肘をを開くようにして)後方に引き戻します。(10回繰り返します)。

 (3)、(2)の状態で、胸を張って両肩を開いたままで、腕を上に高く上げてしっかりのばします
5秒経ってから、ゆっくりと元のところまで下ろします。

この動きを(10回繰り返します)。

(B) 巻き肩によ肩凝り(壁や柱を利用する)


 (1) 腕を横に水平に上げます。
このまま肘を垂直に立てて、この立てた肘から先を柱か壁に押し付けます
 (2)このまま、体を外側に目一杯回転させ、胸を突き上げるように反らします。(この時、肩が開き肩甲骨間が狭まります)。
 (3)同じ運動を反対側の腕にも行います。(各10回繰り返し行います)。

(C) 肩、背中、腰股関節


 (1) 先ず両膝をついて四つ這いになり、両膝を曲げてお尻を膝裏の方に落としながら両手を前方に伸ばします
この時頭を下げて、おへそを見ます

(2) (1)の状態からお尻を持ち上げて上半身を前方に移動させて両腕を直角に立てます。
この時顔は、前に向けて前方を見ます。

この時この時、膝は付いたままで充分効果は有ります。(出来れば、10回繰り返します)。
 
 この自己治療が終わりましたら、両腕を前後に大きく10回廻します
つぎに、腰の前屈後屈左右倒し、をしっかりやっておきます。

 これまで説明したことは、あくまで基準ですからご自分の体力に合わせて無理のないように加減してやって見て下さい
 挿し絵を参考にして下さい。

 

関連記事

  1. 介護業務における腰痛と 肩こりの予防と緩和方法

    介護業務における腰痛と 肩こりの予防と緩和方法

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。